神奈川県は箱根の仙石原に位置する、自然とラグジュアリーが融合する特別な空間で、障がい者アートが輝く体験をしてきました。
アートを飾る場所によって変わる印象
アートは、飾る空間によって表情や与える印象がガラリと変わります。たとえば、
■美術館
光の当たり方や展示のキャプション(作品解説)、背景色などを計算したうえで飾られるため、作品本来の魅力を最大限に引き出します。私たちの「アートの輪」で展示している作品も、もし美術館に展示されたらどんな新たな表情を見せてくれるのか想像がふくらみます。
■家(玄関・寝室・リビング・廊下)
生活の一部として自然に存在するアートは、日常に彩りと安らぎをもたらしてくれます。家族や友人が集まるリビングに飾ったとき、寝室で自分だけの時間を過ごすとき――シチュエーションによってアートから感じる雰囲気は異なります。
■会社(エレベーターホール・応接室・食堂・社長室)
企業イメージや社員のモチベーションに繋がるほか、来客をお迎えする応接室では「その会社らしさ」の演出としても有効です。エレベーターホールに飾ると、忙しい日々の中でほっと一息つける時間をつくってくれます。
■屋外(仮囲いアート、バンクシーなど)
ストリートアートのように、誰でも目にできる場所にアートがあると、街全体の雰囲気を変える力があります。バンクシー作品に象徴されるように、思わぬ場所にアートが登場することで、社会問題へのメッセージとなることもあります。
飾る場所が違うと、飾り方や額縁の選び方も変わってくるため、アートに宿る世界観は無限大に広がります。まさに「飾る空間と作品の組み合わせ」で“唯一無二”の魅力を生み出すのです。
仙石原古今はどんな場所?
ラグジュアリーホテルという特別な舞台
「仙石原古今」は箱根・仙石原の豊かな自然と、洗練された空間が融合したラグジュアリーホテルです。
ラグジュアリーというと“お金持ちが贅沢に過ごす場所”というイメージを持つかもしれません。しかし実際は、人生の大切なイベントで利用することで、思い出に深く刻まれる特別な体験を提供してくれます。
たとえば、
- 大切な人との旅
- 人生の節目となる記念日
- 仕事の大きな区切りやリタイア後のご褒美
こうしたタイミングで「仙石原古今」を訪れることは、ただの“宿泊”ではなく、“人生を彩る大切な1ページ”になるのです。
人生に刻まれる思い出
大切な思い出は、おきる時は僅かな時間ですが、何十年後であっても鮮明に覚えています。
「中学校の時の部活優勝の瞬間」、「小学校の卒業式」、「旅行先で起きたハプニング」
どれも鮮烈に心に残っていて、思い出すたびに当時の景色がよみがえります。ラグジュアリーホテルで過ごすひとときも、同じように一生忘れられない体験となるのです。
四季の彩りに溶け込むアート体験
四季折々の表情を見せる庭
仙石原の豊かな自然を楽しめる「仙石原古今」の庭は、散策しているだけで美術館の中を歩いているような不思議な感覚になります。
四季によって異なる色づきや香りがあり、そこにアートが自然に溶け込んでいると、まるで“自然とアートの共演”を見ているかのようです。
包みこまれる空間演出
客室のインテリアは、洗練されつつも落ち着きのあるデザイン。美しくまとまった家具や照明のバランスがとても心地よく、日常の喧騒を忘れさせてくれます。アート作品が飾られることで、より一層の特別感が感じられます。
美味しさを超えた新しい体験
レストランでの食事は“おいしい”を超越した驚きと感動があります。「ごぼうのデザート」など、食材の意外な組み合わせや、ユニークなメニュー名の工夫によって、新しい発見の連続。単なる食事ではなく、アートを眺めながら“味覚と視覚”が同時に満たされる贅沢な体験は、人生の1ページに新たな1行を書き加えることでしょう。
特別な空間。特別なアート
このような非日常の特別な空間に、当協会のウェブギャラリー「アートの輪」に掲載中の2名の障がいのあるアーティストの6作品をキャンバスアートとして展示いただいています。
どの作品にも、作者が抱える想いや日々の小さな感動が閉じ込められており、それぞれのストーリーがホテル全体の雰囲気と調和しているように感ぜられます。
障がい者アーティスト「太陽」さんの作品
枯れ色と春の色
■ 太陽さんのアートの輪アーティストページ:https://artnowa.org/artist/3880
障がい者アーティスト「阿部貴志」さんの作品
幻聴との対話 2019 12/16~21
幻聴との対話 2019 12/15 2
幻聴との対話 2019 12/15 1
■ 阿部貴志さんのアートの輪アーティストページ:https://artnowa.org/artist/30540
人生に素敵な1行を書き加える
「仙石原古今」という最上級の舞台に選ばれたことは、障がいのあるアーティストたちにとっても大きな喜びであり、一生のうちでも忘れられない出来事となるでしょう。
障がい者アートは、アーティスト一人ひとりの個性があふれる多様性の象徴でもあります。
その魅力が最高の舞台で輝くこの取り組みが、多くの方々に障がい者アートの素晴らしさを伝えるきっかけになることを願っています。
仙石原古今 ( Hotel Sengokubara COCON )
- 〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1245-280
- tel. 0460-83-9585
- https://www.sengokubara-cocon.jp/