障害年金相談事例:ADHD・ASD(軽度のうつを併発)で障害者手帳2級を取得したい

 

相談概要

  • 背景
    • 10代・男性。ADHD(注意欠陥・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム)と診断されている。
    • 人間関係のトラブルが起こりやすく、働くことに困難を感じている。軽度のうつも併発している。
    • 学業と並行して生活しているが、障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)2級を取得したいと考えている。

主な悩み

  1. 障害者手帳2級の取得要件

    • ADHDやASDの特性があるものの、必ずしも2級が認定されるとは限らない。
    • どのように申請すれば良いのか手続きがわからない。
  2. 診断書の作成方法や主治医との連携

    • 障害者手帳の申請には、「精神障害者保健福祉手帳用」の診断書が必要。
    • 医師に自分の状態をどの程度詳細に伝えるべきか、どう評価されるか不安がある。

留意点

  • 手帳の等級は医師の判断と書類審査による
    • ADHD、ASDの程度や、日常生活や社会生活への影響度を総合的に判断される。
    • 心理検査や日常生活の支障度合いなどが、障害等級の認定に大きく影響する。
  • 明確な基準がない場合もある
    • 「働けない」「引きこもり状態」など、著しく生活に制限があるケースで2級が認定されることが多いが、一律の基準ではない。

回答・アドバイス

  1. 区役所・市役所の障害福祉窓口を活用

    • まずは居住地域の役所を訪ね、「精神障害者保健福祉手帳用」の診断書用紙を受け取る。
    • 申請の流れや必要書類についても、担当窓口で案内してもらえる。
  2. 主治医と十分にコミュニケーションを取る

    • ADHDやASDの症状、日常生活での困りごと、学業・就労の状況などを正直かつ具体的に伝える。
    • 診断書では心理検査の結果や生活の支障度を的確に記載してもらえるよう、時間をかけて相談する。
  3. 診断書の内容が決め手

    • 手帳の等級は、診断書に記載された症状の程度や生活能力の状態をもとに判定される。
    • ADHD、ASD、うつ症状がどの程度日常生活に影響を与えているかを、できるだけ客観的に示すことが大切。

まとめ

 

本事例は、ADHD・ASDに加え軽度のうつを抱えている若年者が、障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)2級の取得を検討しているケースです。手帳の等級は医師の作成する診断書の内容が大きく左右するため、自分がどのような特性や困りごとを抱えているのか、日常生活や学業・就労にどの程度支障があるのかをしっかり主治医に伝えることが重要です。最初の手続きとしては、区役所・市役所の障害福祉担当窓口で診断書用紙をもらい、必要書類や手続きの流れを確認しましょう。そのうえで、医師の診断書に可能な限り詳しい情報を盛り込み、申請に臨むことが望ましいでしょう。


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