相談概要
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背景
- 30代・女性。
- 身体障害者手帳3級(心臓機能障害:肺動脈性肺高血圧症により家庭内での日常生活活動が著しく制限)
- その他の持病として、統合失調症・糖尿病・SLEを抱えている。
- 以前、身体(心臓)のみで障害年金を申請しようとしたが、書類紛失などで途中断念。
- ケースワーカーから「精神と身体両面で申請した方がいいかも」と言われ、実際に両方で申請できるのか、通るのかを知りたい。
主な悩み
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身体障害だけでなく、精神疾患も含めて申請してよいか
- 心臓の機能障害に加えて統合失調症があるが、両方を合算して障害年金の申請が可能か。
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申請手続きのハードル
- 書類の整理や過去の受診歴・初診日などをどのように確認し、まとめればよいか。
- 保険料納付要件のクリア状況や、診断書準備にかかる費用・手続きの流れを知りたい。
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不安定な生活状況の改善
- 日常生活や経済的な負担を軽減するために、早期の障害年金受給を検討している。
留意点
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保険料納付要件の確認
- 障害年金を申請するには、一定以上の保険料が納付されていることが前提。
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初診日の重要性
- どの病気を「初診日」として申請するかによって、手続きの流れや受給の可否が変わる。
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身体・精神の併合認定
- 身体障害と精神障害の両方を併せて申請することも可能だが、それぞれの初診日や病名・程度を整理しておく必要がある。
回答・アドバイス
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まずは保険料納付要件と初診日を確認する
- いつ・どの医療機関で初めて受診したか、可能な範囲で情報を集めておく。
- 保険料の納付状況を年金事務所などで確認し、要件をクリアしているかどうかを把握する。
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身体・精神双方の症状を医師と相談し、診断書を準備する
- 心臓機能障害だけでなく、統合失調症の症状や日常生活への支障度合いを客観的に記載してもらう。
- 診断書が複数枚必要になる可能性があるため、費用面についてもあらかじめ医療機関に確認しておく。
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専門家に相談し、書類作成や申請手続きをサポートしてもらう
- 社会保険労務士など障害年金の手続きに詳しい専門家が、初診日の特定や書類整理を支援してくれる。
- 無料相談や成功報酬型のサービスを行っている事務所もあるので、費用が心配な場合は検討してみる。
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早めのアクションで生活を安定させる
- 書類の紛失などトラブルが起きないよう、記録整理や複数人のサポートを得ながら準備を進める。
- ケースワーカーや支援団体とも連絡を取り合い、支給までの流れをスムーズに行うことが大切。
まとめ
本事例では、心臓機能障害(身体障害者手帳3級)と統合失調症の両面から障害年金を申請したいが、過去に書類紛失などで途中断念した経験があるため、改めて申請可否を検討しているケースです。身体・精神の併合認定は可能ですが、それぞれの初診日と保険料納付状況の整理が重要となります。専門家(社会保険労務士)などに相談しながら、診断書の取り寄せや書類の整備を行うことで、障害年金の申請手続きを前向きに進められるでしょう。
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